金物を使用したくない、ﾍﾞﾆｱ類は使いたくない、筋交いはNGなど伝統構法にご理解があるｸﾗｲｱﾝﾄです。予算の都合もあり板倉造りを一部使用し、ﾍﾞﾆｱ類は10枚ほど使用しました。玄関は昔ながらの叩き仕上げ。ｸﾗｲｱﾝﾄと一緒に私も仕上げましたが、なかなかたいへんな作業でした。昔の方は労を惜しまずに造られたと思うと感心いたします。玄関からはﾘﾋﾞﾝｸﾞと和室にも直接入れるようになっています。一部FIXが入っており中庭風の植栽が借景としてみることができます。ｷｯﾁﾝも大工さんに枠を、板金屋さんにｽﾃﾝﾚｽ天板を、設備屋さんにコンロをという感じで全て手造りでした。ﾘﾋﾞﾝｸﾞ横には和室を設け隔離した部屋としても使われるようです。完成時はﾘﾋﾞﾝｸﾞ上部は吹抜けになっています。将来的には床を張り、子供部屋となる予定です。
外観は全て漆喰は塗ってあります。玄関の下屋と叩き仕上げの雰囲気がとても素敵になりました。